1500形の置き換えと輸送力増強のために、1996年から作られた通勤車。
設計上は6000形を基本としているが、さまざまな変更が施された。
接客面では、行先表示と車内の扉上にLEDを導入。
三田線直通には対応しない代わりに、複々線化が完成した際の急行増発分のうち、鎌倉線の分に充てることを考慮して、4号車〜10号車の車端にボックスシートが設けられた。
以前なら、ラッシュ輸送を考えると通勤車のボックスシートは有り得ないことだったが、毎時35本運転によりある程度混雑が緩和されていたため許容された。
一方で、6000形にあった1号車前部の折り畳み座席も引き続き採用されている。
足回りはIGBT素子のVVVFインバータ制御になり、190kWという大出力のモーターを採用することで、通勤車でありMT比も3:2と低めにも関わらず、8M2Tの急行車である3050形と同程度かそれ以上の高速性能を確保することができた。
その他、附番体系も分かり易いものになり、百の位を号車番号とし、下二桁で編成番号を表すものとなった。
←渋谷
6R+4R:7100(Tc1)-7200(M1)-7300(M2)-7400(T)-7500(M3)-7600(Tc2)+7700(Tc3)-7800(M4)-7900(M5)-7000(Mc)
編成重量 | 184t(3M3T)/132t(3M1T) |
制御方式 | VVVFインバータ制御 1C4M |
主電動機 | 三相かご型誘導電動機 出力190kW |
ブレーキ | 回生制動付き全電気指令式ブレーキ |
定員 | 7100:145(48)/7200-7300:157(56) 7400-7500,7800-7900:154(58)/7600,7700,7000:145(50) |
歯車比 | 5.6 |
起動加速度 | 3.5km/h/s(6M4T)/2.96km/h/s(3M3T)/4.0km/h/s(3M1T) |
速度(km/h) | 6M4T | 3M3T | 3M1T |
40 | 12 | 14 | 10 |
45 | 13 | 16 | 11 |
50 | 15 | 17 | 13 |
55 | 16 | 20 | 14 |
60 | 18 | 22 | 16 |
65 | 20 | 24 | 18 |
70 | 23 | 27 | 20 |
75 | 25 | 30 | 22 |
80 | 28 | 33 | 24 |
85 | 31 | 37 | 27 |
90 | 34 | 41 | 30 |
95 | 37 | 45 | 33 |
100 | 41 | 49 | 36 |
105 | 45 | 54 | 39 |
110 | 49 | 59 | 43 |
Q:7000形について一言どうぞ。
A:6000形7000番台。以上。
Q:これはひどい。
A:じゃあ何を喋れと。
Q:例えば、4連の暴力的な加速についてとか。
A:そうね。急行の逗子以南は3050形オールM編成のオーバースペックに合わせたスジだから、それに乗れるようにするとああなってくるの。
Q:190kW3M1Tなんて他じゃ作りませんよ。アホですか。
A:隣の赤い新1000を忘れてない?
Q:アレは出力抑えてるという話ですが。
A:じゃあやっぱり7000が最強ね。加速にカタルシスを求める人たちにうってつけ。
Q:そんな人そうそういないと思います。
A:ところで、7000形の急行運用が増えそうって話は知ってる?
Q:なんですかそれ?
A:今本線の急行を3000から8000に置き換えて、3000の足回りを一部9050にしてるよね。
Q:金欠度合いが垣間見えますね。
A:仕方ないでしょ、複々線は高いんだから。で、3000も3050も微妙な違いだけだから9050に組み込む分にはどっちでも構わないの。
Q:つまり、3050の急行運用を全部7000にするってことですか?
A:そう。今は3050と7000が2:1ぐらいなんだけどね。
Q:それ、今すぐできそうな気がしますが?
A:もともとロングシートの3050を9000にしても、車両数自体はそんなに増えないでしょ?
Q:確かに。しかし、21世紀になってやることとも思えませんが。
A:合理的なお金の使い方をして何が悪い。