それまで通勤車として増備されてきた1500形のマイナーチェンジ版として、1968年に登場。
貫通扉がついたことで、前面デザインが大きく変わった。
1500形はMT比1:1で作られたが、優等運用を想定した場合の高速性能にやや難があったため、6連で4M2Tという構成になった。
出力の増加分で、1500形では180%までだった応荷重装置の対応範囲を250%までに拡大したことから、ラッシュ時の運用では1500形に比べて余裕のある走りをする。
2連の増結車は、制御器の共通化などを考慮し2両ともモーター付きで製造された。
当初は、4M2T相当の加速度になるよう限流値を抑えられていたが、1985年頃から改造が行われ、加速性能は大幅に向上した。
この改造により、2000形は増結するほど加速が良くなるということになり、現在では優等は8M2T、各停は6M2T基準でスジが引かれているため、6連単独で運用されることはない。
これには十分な数の増結車が必要であるが、2000形だけでなく1800形/1900形とも連結することで、殆どの場合10連で運用できるだけの車両数を確保している。
車齢が35年を越えているため、2003年から廃車が始まった。
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6R:2000(Tc1)-2200(M1)-2300(M2)-2200(M1)-2300(M2)-2100(Tc2)
2R:2400(Mc1)-2500(Mc2)
編成重量 | 218t(4M2T)/82t(2M) |
制御方式 | 抵抗制御 1C8M |
主電動機 | 直流直巻電動機 出力130kW |
ブレーキ | 発電制動付き電磁直通ブレーキ |
定員 | 先頭車138(50)/中間車148(58) |
歯車比 | 5.31 |
起動加速度 | 2.6km/h/s(4M2T)/3.6km/h/s(2M) |
速度(km/h) | 4M2T | 6M2T | 8M2T | 2M |
40 | 16 | 14 | 14 | 11 |
45 | 18 | 16 | 15 | 13 |
50 | 20 | 18 | 17 | 14 |
55 | 22 | 20 | 19 | 16 |
60 | 25 | 23 | 21 | 18 |
65 | 28 | 25 | 24 | 20 |
70 | 31 | 28 | 27 | 22 |
75 | 35 | 32 | 30 | 25 |
80 | 39 | 36 | 34 | 28 |
85 | 45 | 40 | 38 | 32 |
90 | 51 | 46 | 43 | 37 |
95 | 58 | 52 | 49 | 42 |
100 | 66 | 59 | 56 | 47 |
105 | 75 | 67 | 63 | 54 |
110 | 86 | 77 | 72 | 62 |